Kirin Holdings Company, Limited (TYO:2503)
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May 12, 2026, 3:30 PM JST
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Earnings Call: Q2 2024

Aug 6, 2024

皆さん、おはようございます。キリンホールディングスの磯崎です。日頃はキリングループ製品へのご愛顧、並びに企業活動へのご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。周知の通り、キリングループはビール事業を創業として、発酵バイオテクノロジーを根幹に様々な事業を展開しております。 こうした事業にチャレンジしてきた理由は、将来の事業環境の変化を見据えて、事業ポートフォリオを変えていく必要があったからです。現在は中長期の成長ドライバーとしてヘルスサイエンス事業を拡大している最中ですが、それが大きくなるまでは中核事業である酒類事業と医薬事業を強くすることが大切です。 まず、酒類事業については、日本や豪州のビール事業でのマーケティングの強化により、力強いブランドが育ってきております。そして、医薬事業もクリスビータやポテリジオのこれまで以上の拡大に加え、開発パイプラインの拡充に向けて着実なステップを踏んでおります。 この強い既存事業があるからこそ、新規事業への参入が可能となり、グループ全体として持続可能な成長を実現することができると考えています。キリングループは、事業ポートフォリオの変遷の過程で、M&Aを積極的に活用してまいりました。 過去には北米のボトラー事業、オセアニアやフィリピンのビール事業などを取得し、酒類飲料事業におけるグローバルな事業基盤を獲得してきております。これらの事業は、取得後もグループにおいて着実な成長を遂げ、今ではEPSに大きく貢献する事業に成長しています。 また、中国における飲料事業は華潤創業と提携を結んだ2011年以降、順調に事業を拡大し、最終的には事業ポートフォリオの観点で持ち分の売却を行いましたが、この間に事業価値は何倍にもなりました。この売却により得たキャッシュで自己株買いを行い、追加の株主還元も実施いたしました。 M&Aを行う上では、当初の想定通りとならなかったものもありますが、その度に適切な対応を行い、様々な知見をグループに蓄積してきております。ご心配をおかけしている協和発酵バイオは、早期に方向性を決めるべく最優先で取り組んでおります。 さらに、グループとして2016年以降、ガバナンス体制を見直し、改善を進めたことで、投資判断の際にも取締役会において多様な視点から議論が行えるようになっております。 それにより、近年では北米クラフト事業のニューベルジャンや豪州ヘルスサイエンス事業のブラックモアズなど、今後のグループの成長を牽引する事業を取得できました。医薬事業は、自社の研究開発によりブロックバスターとなる薬を生み出し、現在のキリングループの成長ドライバーの一つとなっております。 今後も有望なパイプラインがありますが、同時に将来のさらなる成長に向けてオーチャード社の買収も行いました。これらの過去の例が示しているように、キリングループはイノベーションを活用したオーガニックな事業成長とM&Aの組み合わせでEPSの向上を実現させております。 さて、今回取り組んでおりますファンケル株式のTOBについては、昨日、買収買付価格を¥2,800に引き上げるという条件変更を公表いたしました。これは、6月のTOB公表以降の応募状況や今後の応募見通し等に鑑みて、当初の買付価格より高い金額でファンケルの株主の皆様に売却の機会をご提供するという趣旨で行うものでございます。 今回TOBを進めているファンケルは、当社の長期経営構想であるKV2027の実現、ひいてはヘルスサイエンス事業の成長に向け、重要なパートナーとして位置づけております。6月にTOBを公表して以来、多くの投資家の方々からもキリンとファンケル2社による将来の姿を楽しみにしているという期待の声もいただいております。 昨年よりファンケルの完全子会社化については、取締役会で度重なる議論を実施してきましたが、昨日も大変厳しい議論を行った末、今回TOBの成立のためには買付価格の引き上げもやむなしという結論に至りました。 そして、当社としまして、キリンホールディングスの株主の利益の観点から、今後のさらなる価格変更は一切行わないということも、昨日の取締役会において決議いたしました。 当社の取締役会決議を受けて、ファンケルの取締役会および特別委員会も、当社提案に対する賛同意見と、株主の皆様に対する応募推奨を維持、継続することを表明しております。今回、株主の皆様に本件についてしっかりご検討いただくために、期間は15日といたしました。 TOB期間の延長は今回が最後となりますので、ファンケルの株主の皆様にはこの価格で応募いただきたいと考えております。常に申し上げましているとおり、キリンがファンケルにとってベストオーナーであり、今回のTOBにより完全子会社化することで2社の企業価値が向上するという考えは変わっておりません。 しかし、残念ながら、今回の買付価格で本TOBが成立しない場合は、別の海外アセットの取得を検討する、あるいはブラックモアズへの投資を強化するなど、今後のヘルスサイエンス戦略の様々な選択肢を検討していきます。 もちろん、今回のTOBが成立した場合には、これまでエムアンドエーで取得した事業同様に、早速PMIに向けての本格的な議論を開始し、投資の成果をお見せしてまいります。 ファンケルブランドの原点であるスキンケア事業をフルに活用し、サプリメントとスキンケアによる内と外からのアプローチで市場での競合優位性を構築してまいります。事業ポートフォリオの見直しにゴールはありません。 グループのコアコンピタンスである発酵バイオテクノロジーを活用した事業を行うことに変わりはありませんが、CSVを経営の根幹に、内外環境の変化に合わせて事業ポートフォリオの見直しは継続的に行ってまいります。 事業ポートフォリオの取締役会での議論は、資本コストを意識しながら、成長性や効率性など様々な点を考慮し、定期的に行っております。冒頭にも申し上げましたとおり、キリングループは経営環境の変化に対応しながら、持続可能な成長を実現できると確信しております。 今後も現状に満足せず、社会課題の解決に邁進してまいります。投資家の皆様との対話を積み重ね、課題を一つずつ解決することで、世界のCSV先進企業を目指します。キリングループの今後の成長にどうぞご期待ください。ありがとうございます。 皆様、おはようございます。改めまして、キリンホールディングスの秋枝です。私からは決算概要についてご説明いたします。それでは、早速決算説明資料の8ページをご覧ください。連結の売上収益は対前年プラス12.9%、事業利益は対前年プラス23.8%と大幅な増収増益となりました。 前年の一次コストの反動等によりまして、税引き前中間利益は対前年プラス90.2%の1,085億円、親会社の所有者に帰属する中間利益は対前年プラス78.9%の572億円となりました。平準化EPSは連結事業利益の増加、持ち分法による投資利益の増加などにより、前年より8円プラスの81円となりました。 なお、第2四半期における通期業績予想の修正については後ほどご説明いたします。9ページはセグメント別の事業利益増減となります。酒類、飲料、医薬、ヘルスサイエンスの4つのセグメントがバランスよく収益改善し、合計で179億円の増益となりました。 内訳の事業会社ごとの増減は後ほどご確認ください。10ページをご覧ください。要因別で事業利益の増減を見ますと、コスト高騰の影響が約180億円ありましたが、価格改定やコスト削減などによって約240億円を創出し、引き続きコストアップの影響をオフセットできております。 なお、年間のコストアップ見通しに現時点で大きな変化はございません。11ページをご覧ください。連結の通期業績予想ですが、売上収益は上方修正いたしますが、事業利益は期初計画である2,020億円で変更ありません。 好調な協和キリンとコークノースイストを売上、事業利益ともに上方修正した一方で、市場環境の厳しい共発酵バイオやライオンを下方修正し、為替の前提も見直しております。12ページはセグメント別の業績予想における対前年増減となりますが、ご説明は割愛いたします。 ここからは各セグメントの状況についてご説明いたします。まず13ページをご覧ください。酒類事業についてです。アルコールに対する見方が世界的に厳しくなっていることや、人口減、インフレなどの影響で、先進国における数量ベースでのビール市場規模の縮小は続いております。 そのような中でも、キリングループの酒類事業各社はマーケティング手法を常に進化させ、必要なブランド投資を継続してきました。結果、各国でブランドコンディションが改善しています。日本においては、競技ビールの新ブランド「ハレカゼ」が4月の発売以降、毎月計画を上回って推移しており、年間計画も上方修正しました。 豪州や米国でもストーンアンドウッド、ハーム、ブードゥーレンジャーというブランドが引き続き好調を維持し、弱含みの市場環境の影響を一部相殺できております。今後も必要なマーケティング投資を継続することで、ブランド力の向上を図ってまいります。続いて飲料事業です。 飲料事業の主要二社は、日本と北米で経済状況や競争環境が異なりますが、それぞれで収益改善に取り組んでいます。日本の飲料業界では毎年値上げがされるようになっていることはポジティブですが、プレイヤーが多く、過当競争である状況は変わっていません。 その中でキリンビバレッジは差別化戦略としてのヘルスサイエンス飲料に引き続き注力していきます。コークノックスイーツは、上半期はこれまでよりさらに高い利益率を実現しており、今後もインフレの中でできる限り収益性の維持に取り組みます。 医薬事業はブロックバスターであるクリースビータの上市国、患者数ともに伸びが継続しており、ポテリジを含めたグローバル戦略品が好調に推移しています。 フェーズ3臨床試験中の次世代新薬候補、KHK4083は、2つの対象疾患に加え、新たに対象疾患である結節性多発動脈炎の臨床試験が開始され、さらなる適応拡大への期待が高まっております。 また、先週の協和キリンの決算発表と同時に開示されましたが、低分子から抗体医薬や遺伝子治療へのモダリティシフトを加速するために、APACにおける販売体制や研究開発体制の見直しを行う予定です。最後はヘルスサイエンス事業です。 ブラックモアズは、ベトナムにおける製造委託先変更の影響が若干残っておりますが、それ以外は順調です。全体としては、おおむね期初計画通りの売上利益を年間で目指します。 プラズマ乳酸菌については、通販を中心としたサプリメントは引き続き好調に推移しておりますが、おいしい免疫ケアなどの清涼飲料領域での販売が目標に届いておらず、継続的なチャレンジが必要な状況です。共発酵バイオはアミノ酸市況の厳しい市場環境が継続しており、上半期販売計画を保守的に見込むこととしました。 構造改革の実現を最優先に取り組み、早期に。